相続放棄をする前に借金を調べてみましょう

相続放棄-相続放棄 手続き 体験ガイド

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2《借金を調べてみよう!》

人はとかく、財産というと「正」の財産、

預金や株券などの有価証券、

土地、家屋などを 計算しがちですが、

これらには、現金以外、時価というものもあるので、

『相続放棄』してから計算しても充分間に合うのです。

<借金って意外とある?>

まず、借金から調べるのが、相続の鉄則です。

今は個人情報法があるので、安易には調べることができなくなりましたが、

役所で出す死亡診断書は、葵の御紋と同じ意味があります。

まず、銀行などの金融機関は、亡くなったことがわかると

預金も借金も凍結されます。

相続の決定が行われない限り、

預金は何人たりとおろせなくなります。

(死亡診断書を出す前に、根こそぎおろしてしまう家族も多いですが)

つまり、銀行系は金額が分かりやすいです。


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<調べにくいところ>

次に、サラ金やローンなどに借金がないかも調べましょう。

あの人に限って!という状態が現代にはよくあります。

事業をしている場合は、取引先に買掛金や売掛金がないかも調べます。

これは、事業たたまない場合は、代替わりした人にひきつがれます。

が、個人で商売をしていた場合は、純然たる財産になります。

その代で返してしまわないといけない借金が存在する可能性があります。

会社勤めの人は、会社に前借金がないかどうか調べてください。

終身雇用の時代は終わりましたが、まだ退職金制度がある会社もあります。

退職金で相殺されるのかです(つまり、「正」の退職金入金が、借金返済の「負」の退職金になってる場合がある)。

それから多いのが、人が死んだと聞くと、

実は内々にお金を貸してた、

飲み代をツケにしてしていたなどと言い出し、家に押し掛ける他人もいます。

ちゃんとした借用書やツケ台帳(本人のサインなり証拠になるもの)を確認して、

その場で払うことはやめましょう。

もし、本当にお金を借りてた場合は、

この方達は債権者と呼ばれる立場になる人ですから、

住所氏名など連絡先をはっきりさせておきましょう。

くれぐれも、どなりこまれたから、少額だからとその場で払うのはやめてください。

<調べ終わったら>

借金の種類はだいたいこんな感じになります。

これを合算しましょう。この「負」の財産と、「正」の財産はどちらが多いですか。

「負」が多かったら、迷わず財産放棄しましょう。

しかし、今住んでる家や土地、ましてや住んでいない田舎の土地家屋にしても、すぐ売れるものではないのです。

相続放棄しても、即行き場所、寝場所に困ることはありません

ゆくゆくは引っ越すことになりますので、心づもりはしていてください。

まず、夫婦の場合は、夫(父)から亡くなった場合、「負」の財産も妻(母)が相続してしまい、

子らがその間に話し合い、妻(母)が亡くなるまでの時間稼ぎもできます。

家や土地は欲しいけど、借金は払いたくないのは人間としての本音なので、

子らが兄弟、姉妹としては解散の形になる場合も多々あります。

「正」を持ってても、「負」を持ってても、人間関係が破綻してしまうことが、

相続の場合よくあることなので、日頃の話し合いは必要です。

また、人はいつ死ぬかがわからないので、

残された者に「負」の財産を調べさせるのではなく、

自分の借金ぐらいは、明確にしておくのが人間のあり方です。
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